中東史

中東史の帝国1:古代中東における「権力」と「権威」の実験

人類の歴史は、「不安」と「コントロール欲求」の物語です。メソポタミアとエジプトで誕生した中央集権的な領域国家というシステムは、その成功ゆえにさらなる資源と安全保障を求め、領土拡大へと向かいました。この飽くなき拡大志向が、複数の政治体や多様な...
中東史

中東史の国家3:古代エジプトの国家誕生

人類最古の文明といえば、多くの人がメソポタミアとエジプトを思い浮かべるでしょう。文明の興り(都市の誕生)そのものはメソポタミアの方が早かったものの、広大な範囲を一人の王が治める「領域国家」への移行については、実はエジプトが数百年先んじていま...
中東史

中東史の国家2:古代メソポタミアの国家誕生

「不安」と「コントロール欲求」でたどる人類史。前回、領域国家の運営が文字と貨幣の誕生に繋がったことを確認しました。今回から2回にわたり、人類最古の文明が花開いたメソポタミアとエジプトという二つの国家が、それぞれどのような不安に直面し、それを...
中東史

中東史の国家1:「文字」と「貨幣」による抽象化の革命

人類の歴史において、紀元前3000年紀から2000年紀にかけては劇的な転換期でした。それは、権力者が都市とその周辺を統治する「初期国家(都市国家)」の段階から、広範な領域と多種多様な民族を統治する「領域国家」の段階へと進化した時期です。メソ...
中東史

中東史の初期国家:「権威」「権力」「民衆」の三層構造の誕生

最終氷期が終わった後の数千年間、人類は「部族社会」という枠組みの中で、農耕と定住による相対的な安定を手にしました。しかし、紀元前4000年紀、メソポタミア南部(シュメール地域)において、その構造は限界を迎えます。食料生産の成功は爆発的な人口...
中東史

中東史の部族社会:農業革命と定住の開始

人類史を駆動する「不安」と「コントロール欲求」という物語は、中東地域で起こった農業革命によって決定的な転換点を迎えました。最終氷期の終焉とともに、人類は自然界の恵みを享受する「利用者」から、自ら食料を生産する「生産者」へと歩み始めました。 ...
中東史

中東史のバンド社会:肥沃な三日月地帯の夜明け

私たちが暮らす高度な文明社会は、複雑な法制度や経済システム、そして巨大な国家組織によって成り立っています。しかし、人類史の99%以上の期間において、私たちの祖先はこれほど大規模な集団で暮らしていたわけではありません。その大半は「バンド社会」...
テーマ史

私の愚痴からみる日本史3 サンタクロース

年末は何かと物入りの季節。忘年会、お歳暮、帰省準備……。加えて、私たちに消費を促す一大イベントがクリスマスであり、その象徴こそがサンタクロースです。特に親たちにとって、サンタクロースは子どもたちに「夢と希望を与える」という美名のもと、プレゼ...
テーマ史

私の愚痴からみる日本史2 クリスマスツリーとイルミネーション

冬の澄んだ夜空。街を包み込むイルミネーション。その下には、毎年のように多くの男女が集います。弾けんばかりの笑顔、笑顔そして笑顔。しかし、光が強ければ強いほど、その陰で佇む根暗な私の存在感は増すばかり。その光は、まるで私の心の闇を照らす踏み絵...
テーマ史

私の愚痴からみる日本史1 クリスマス

もうすぐ12月。「クリスマスなんて大嫌いだ」で始まる歌も「なんちゃって」で終わる今日この頃。老いも若きも、猫も杓子も、これから日本列島全体がクリスマスムードとなる。それでも私、クリスマスなんて大っ嫌い。理由は、青少年時代を通じて異性に全くモ...